センスがね

2023-7-30 (日)

ノンデザイナーズ・デザインブック 第4版
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見た目のいいものをそれっぽくするセンスないな、と思っていて。
何がセンスのいいデザインなのかとあいまいな考えをしてても仕方ないので、そもそもセンスと総称されるものは少なくとも通常セオリーや技法に裏付けられているものだろうという当たり前のことを思い直して技術書を読むことにした。
なぜ素人は中央揃えにしたがるのか、あるいは余白を恐れていろんなものを埋め合わせに貼り付けるのか、そして意味のわからんカラーリングを施してしまうのか。まあダサいのにはダサいなりの理由があって一目見れば素人仕事なのは一目瞭然となる。どこに目を引かせたいかわからない見た目になってしまったり、全体の整ってる感を気にしすぎて重要な情報が埋もれたりとか、悪い例として挙げられているものはなんかどこかで見たことがあるような気がしてくる。
表示されている情報の何に注目させたいか、どんな印象を与えたいか単純な原則の徹底で見栄えは良くなる。少なくとも素人臭さは抜ける。やっぱりそういうのはルールが存在しているのだ。
普段見る広告やポスターなどもどういう点に注目したらデザインが「よさそう」か「よくなさそう」なのかの視点が持てるのは大きくて、はぇ~知らんかったと面白く読んでいる。シンプルな「デザインの4つの基本原則」をもとに作例がどのように印象を変化させるか比較されてるのがわかりやすい。分野としてまったく知らないものだったしやらかしに心当たりがありすぎて素人感覚ってやっぱり素人ゆえなんだなと痛感。そういう意味でためになる、身につくというのもあるが自分の知的好奇心を満たしてくれる部分が大きくて嬉しい。
基礎の基礎なんだろうけど幾分か素人からレベルアップした感あった。
いい本だ。

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